不滅の言葉 1964年7号

編集後記

 会報を「平和」と改題、アポロン社の御協力を得て、最初の五、六月合併号を皆様にお届けしてから二カ月余りたちました。その間慮外の御ぶさた申訳ございません。新しい体制は在京の一都の会員方の熱心なそして誠意溢れる御勤めに従って取り決めたことでしたが、七月号の編集にあたって早くも、世間に広く紹介するためには雑誌はまず本屋でよく売れなければ、と主張されるアポロン社と、会報としての使命を重く考える協会側との間に、材料選択の標準その他について歩み寄りが難しい程の考え方の開きがある事を発見しました。それを前もって見究め得なかった当事者の不明をお恥かしく存じます。談合の末、長い将来を考えて再び協会が単独で編集する事に決めました。それだからとて会員の皆様の御協力を受けつけないというのではありません。地味な努力を必要とするこの仕事の性質を御理解の上で一層の御協力と御指導を賜ります様あらためて御願い申上げます。アポロン社は加瀬氏の構想による新しい雑誌を近く発刊なさる予定、これもこの運動の良き一翼となる事と存じます。心から御成功を祈ります。

題号は旧称「不滅の言葉」を復活させました。表紙の文字は斎藤氏にお願いをして書いて頂きました気品の高い御筆蹟は皆様の御心に触れることであろうと存じます。紙面の都合で六月以降会費受領報告のせられませんが八月九月号をすぐ発行数しますのでその方にゆずらせて載きます。

 


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